ユーザーの目が欲しいのだ!
会社の先輩がユーザビリティに関する勉強会を開いてくれたので参加しました。内容は、指定されたECサイトを「ユーザー目線で」購入直前まで使ってみて、どこが良かったか、悪かったかをディスカッションするというもの。
やってみて、まず感じたことは「ユーザー目線で」あえて見ることが難しい!!
僕だって当然ウェブサイトをユーザーとして使っている訳で、ユーザー目線で見れないわけがありません。ただ、ユーザー目線で見るために必要な条件が揃ってないんですよね。
- そのサイトに訪問する差し迫った用事がある
- そのサイトに自分のお金を払う理由がある
今回のように、あえて使ってみた状況ではこの条件は発生しないことが「ユーザー目線」を妨げたんかなーと思います。満腹のときにどっちのお肉がおいしそう?って聞かれても判断つかないのと一緒で求めてないものは正確に評価できないということだと思います。
でも困ったことに、普段自分がデザインしてるサイトにもこの条件そろってないんですよね…正確に評価できるはずがありません…
こうなったら死神と契約してユーザーの目を獲得するしか!
と思ってたらあるんですね。ちゃんとした国際規格が。
「ISO 13407」
ユーザーに優しいものはどんなものかではなく、ユーザーに優しいものを作るためにはどういう手順を踏めばよいかを定義しているそうです。
ユーザビリティと聞くとどうしても前者を求めてしまいがちですが、いろんな目的やユーザーによって、ユーザビリティはそのつど変化します。ならば、一つのものさしを作るのではなく、どんな状況でもユーザビリティの高いものを作れるプロセスを定義しちゃおうと。
さすが世界の賢人たち!
1999年に制定された規格だし、今のwebサイトに、しかも普段の業務にどれだけ適用できるか分かりませんが、ちゃんと勉強しようと思いました。